ことにパトスワンマン「夜と星のこと」出演レポ・前編

2019.02.12 Tuesday

先日は西区文化フェスタ2019《コニシユカ Acoustic Concert「夜と星のこと」》へのご来場、誠にありがとうございました!

会場は地下鉄琴似駅直結のターミナルプラザことにパトス

 

103名のお客様と素敵なスタッフに恵まれた素晴らしい一日でした!

 

 

2/7 🌠 セットリスト

 

第一部【夜の旅】
1. 狐の嫁入り
2. 糸目の女
3. プレデター
4. 声
5. 眠りのイド

 

第二部【星の旅】
6. キラキラネーム
7. レグルス
8. ベガ
9. リゲル
10. ミラ

 

アンコール
11. 羊を数える

 

 

今回は【夜の旅】【星の旅】の二部構成! 休憩なしなのであっという間でしたね!

会場の規模は過去最大。ライブハウスではなくイベントホールでの開催ということで、今までにない試みをたくさんしてみました。

 

試みその 目指せ!ひとりミュージカル

 

 

それぞれの曲に導入パートをつけ、ナレーションやセリフのようなものを喋りながらお届けしようと計画しました。会場でお配りしたリーフレットにも、それぞれのパートの「あらすじ」が載っています。

 

また、機材面でも大きな変化が!

 

試みその ヘッドセット装着

 

 

見て!!ミュージカルの役者さんやアイドルさんたちが使うやつ!!!!!

もうそれだけでテンション上がる!!!!!

 

こちらの機材はいつもお世話になっているミツノ楽器さんからレンタルしました!

こんなものを使おうと思ったきっかけは、昨年12月のラボラトリー・ハコでのアンプラグドライブ(※マイクやアンプなどを使わないライブのこと)。

 

普段のライブだとお客さんとの間にマイク・譜面台・ギター……という3つの障害物があるわけですね。それはある意味、防壁みたいに感じられて、適切な距離感があっていいなと思っていたんです。でもいざという時、あと一歩近寄れないもどかしさを感じていました。

それが、12月のライブで一時的に解消された気がしたんです。目の前にマイクがなければ好きなだけ動き回れるし、ギターのフレットを見ながら家にいるときみたいに歌える

そのことが忘れられなくて、ミツノの社長さんに「ワイヤレスの、アイドルさんが使うみたいなヘッドセットがあったらな〜と思っているんですが……」と伝えたところ翌週には在庫を発掘してくださいました。まさに神。そして……。

 

 

完全にストレスフリー。(家でテレビ見てる時の顔してる。)

 

難しいギターパートを弾きながら歌うのに最適ですね。

また、今回は音響以外の面でも演出を施したので、合わせてご紹介したいと思います!


試みその 自分で作った!舞台美術

 

 

今回はライブを彩る舞台美術のために2つのものを持ち込みました。1つは家庭用プラネタリウム。そして2つめは、武蔵野美術大学の卒業制作として作った白い布です!

 

これまで美容室の看板やCD・グッズデザインなど、デザイナーとしてのコニシユカをお見せする機会はあったのですが、美術家(?)としての自分をお見せするのはこれが初めてだったのではないかと思います。当時は武蔵野美術大学造形学部、工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻に所属しておりました。学生として染めものやオープンスクリーンによる絵画などを制作したのち、私が最後にいきついたのが"手織り"の布でした。今回は音響・照明・設営スタッフとして入ってくださったエアソークの皆様にお力添えいただき、天の川とプラネタリウムのイメージで舞台を作ることができました。

 

 

開演前からとても印象的な舞台でしたね。みなさまのワクワク感も増したかと思います。

真っ暗にした時にプラネタリウムの光がゆっくり回転しているのがポイントです!

 

さて!

ここからはライブ本編のレポをしていきたいと思います!

 

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第1部【夜の旅】

 

 

あるところに、4人の娘がおりました。
娘たちは夜にとらわれ、眠れぬ日々をすごしておりました。

 

一人目は、人里はなれた山の奥。名もない小さな村の娘です。
娘はとても美しい顔をしていました。
だからあの夜、村からいなくなった女の子のことがどうしても忘れられません。


「それはそれは、みにくい顔じゃった……」

 

年に一度、新月の夜に山のむこうへ遠ざかっていくちょうちんの明かり。
村の人々はそれを、《狐の嫁入り》と呼んでおりました。

 

1. 狐の嫁入り

記念すべき1曲目は「狐の嫁入り」。私の曲は夜を題材にしたものが多く、前半のセットリストはかなり迷いました。そんな中で選んだのが、今回の「4人の眠れぬ少女」というテーマ。狐の嫁入りについてはモノノケユースケさん主催の妖怪ライブに合わせて作った歌であることや、狐という題材に思い入れがあるという紹介は今までも度々して参りました。しかし今回のように物語調の導入文をつけ、登場人物やストーリーを意識したアプローチは初めてでした。文字情報にしてみなさまにお配りするのも勇気がいりました。ぼんやりしていたものに形を与える不安というものを、私たちアーティストは常に持っています。自分が思っていたものと違う結果になるのではないか、それが誰かの想像力を奪ったり、自分自身の自由を阻害する要因になったりしないか、と。それでも今回、私はこの曲のことをこのような形でみなさまにお伝えすることを選びました。今までこの曲を聴いてくださっていた方にも、新たな発見があれば幸いです。

そして、物語は二人目の少女へと続く……はずだったのですが

 

 

なんと、結局いつも通りのMCを始めるコニシ。

(だって当日の朝起きたら、急にお客さんとお喋りしたくなったから……)

 

……こうなったらその日の気分だ!

 

というわけで、事前に作っていた原稿をほとんど破棄して自由に喋ることに。元の原稿にはそれぞれ(1分)とかかなりタイトなタイムスケジュールが書かれていたのに……まったく、何が起こるわかりませんね。でもお写真見てもめっちゃ楽しそうで生き生きしてるし、切り替えて正解だったなーと思います!

 

 

2. 糸目の女

二人目の少女はこちら。この曲は狐の嫁入りの続編でありながら、物語としては少しだけ時間軸を遡ります。エピソード・ゼロ的なやつです。狐の嫁入りと同じく、譜面を見なくても弾き語りのできる数少ない曲。昨年10月の妖怪ライブのために書き下ろしたものでした。狐シリーズの第二楽章のような気持ちで書いたのですが、こちらの曲のほうが好きという方も多くて自分ではびっくりしています。もう少し曲を書き足して、いつか30分ほどの演目として舞台化したいですね。(村人役、募集します!)

 

 

3. プレデター

三人目の女の子はプレデターを呼びたい、プレ呼び子ちゃん! 昨年9月リリースの新作シングル『プレデター×ラブレター』より。今回のライブで一番激しい曲だったのではないでしょうか。プレ呼び子ちゃんは今回出てくる女の子の中でも一番気性が激しいですからね。私も演奏中にプレデターに襲われて、歌い終わった後にむせてしまった。笑

プレデターとは一体なんなのか、今までのライブでお話することは少なかったと思います。曲を書いてから1年半ほどが経過して、私の中で一定の答えが出たように感じたので今回のライブでお話させていただきました。曲が出来た時には自分ですら一体どういう曲なのかわからない、ということも多くて。ただそこに誰かの気持ちやストーリーが存在していて、それを私が写し取る。だからいつも"作っている"という感覚は少ないんです。頑張って作ることもありますけど、長く歌える曲はだいたい、思いついた瞬間に全てが出来上がってしまっている。この曲もそのうちのひとつでした。

 

 

4. 声

4曲目は、2nd mini album『underblue』から、東京では毎回ピアノで演奏している「声」を。アルバムを書くきっかけとなった森瀬ユウさんの原作小説『独りの青』の「キズイロ」という章の主人公である女の子をモチーフにした曲です。今回はこの曲を初めてギター伴奏で演奏し、アカペラから始まるというワンマンライブならではの特別バージョンでお送りしました。終演後のアンケートで、今回一番多く名前をあげていただいた曲だと思います。CDと原作小説のセットもたくさんお手にとっていただいて嬉しかったです。自分の大切にしているものを自分の手で人に手渡す喜びを感じました。

 

この曲の歌詞に出てくる「見えないものはないのと同じ」というフレーズは、原作には出てきません。私がこの曲を書くときに、主人公である女の子の葛藤や諦めの原因はそこにあるのではないかと感じて書いたものです。見えないものとは、思い出、優しさ、居場所、いなくなってしまった人、形にできなかった思い、そして……声。見えないものに救われてきた一方で、形にできなかったからこそなかったことになってしまうものもある。彼女はそのことに気付いてしまうほどに頭のいい人間で、その思いを誰とも共有できないまま過ごすのですが……この続きは、ぜひ小説の中で確かめていただきたいです。きっと解釈が分かれるのだろうな〜。

 

また、こちらのアルバム『underblue』は、現在私が持っている原作『独りの青』の在庫がなくなり次第販売を終了する予定です。次の夏で発売から2年になりますので、そのあたりまで持って歩けると嬉しいなと思います。

 

 

5. 眠りのイド

夜の旅最後の曲は、眠れぬ4人の少女たちに捧げる歌。1st singleとして出した入眠用コンセプトCD『yumeyume #1』から「眠りのイド」をお届けしました。演奏するのは久々だったのですが、以前より楽に歌うことができるようになっていました。復刻!と銘打って持っていったCDも1枚を残して旅立っていきました。『yumeyume #2』を出さぬまま3年が経過してしまいましたが、今となってはお馴染みの「羊を数える」や未収録曲「デイ・ドリーマー」「青の王」もこの入眠シリーズとして書いた楽曲なのでした。

 

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第2部【星の旅】

 

暗い暗い夜空の真ん中に、小さな星が生まれました。
まわりには誰もいません。


そこで星は、夜の街にむかって叫びました。

「おーい、だれかいるー?」

すると女の子が一人、ベランダに顔を出しました。

「あなた、見なれない星ね。なんていう名前なの?」

星は困りました。彼には名前がなかったのです。

 

「きみにひとつ、お願いがあるんだけど……」

 

6. キラキラネーム

星の旅も導入部のみストーリー仕立てに。会場のみなさまと星に願いをかける、という演出からの「キラキラネーム」でした。ちなみにベランダに顔を出した女の子は1st mini album『nona #』のジャケットを開いた内側にいる三つ編みの女の子"キラリちゃん"でした。お手元にCDのある方は探してみてくださいね!

今回の弾き語りが今までで一番よかったな〜。CD版では間奏に『nona #』収録曲のメロディーが登場するという仕掛けもあります。最近あまり歌っていなかったけど大事にしたい曲ですね。

 

 

7. レグルス

ここからは「星の名前」シリーズが続きます。1曲目は獅子座の一等星「レグルス」。この曲はリスナーのガトーさんからお名前をいただいて昨年2月に書き下ろした曲です。

レグルスは一等星と呼ばれる最も明るい星たちの中で、一番暗い星なんです。せっかく明るい一等星なのに、ビリだなんてあんまりだなぁ……そんなことを考えながら、夜空を駆け抜けていく星のイメージで書きました。明るくアップテンポなのが気に入ってます。アルバムの最初のほうに入るイメージ!

2番Aメロの「あのとき踏んだ空はぼくだけの遊び場だった。他には誰もいない。ぼくより光ってるヤツなんて」というフレーズがとても気に入ってます。早く音源化したいですね〜。

 

 

8. ベガ

星の名前シリーズはじまりの曲。この曲のために今回の舞台美術を天の川にしよう!と決めたのでした。

ベガは織姫星のことで、夏の大三角のひとつでもあります。そんなベガに勝手に新しい名前をつけた「きみ」と、それを黙って受け入れていた「ぼく」の話。ベガというモチーフを借りて、人と人との距離についての思いを書いた曲です。長い曲なのでなかなかライブでやる機会がないのですが、今回のライブをやるにあたって改めて向き合うことができました。夏の曲なので、これからも大事に歌っていきたいです。

 

 

9. リゲル

昨年1月に書いた5th single『リゲル』。CD収録バージョンから1キー下げでお送りしました。CDではピアノをメインにしたアレンジですが、ギターで弾いていても気持ちのいい曲なのです。星の名前シリーズの中では一番心が閉じこもっている曲。内容が暗めなので、いつか対になる曲を書いてあげたいなという感じがしております。

 

 

10. ミラ

本編ラストの曲です。演奏するのは2回目。札幌を中心にご活躍のシンガーソングライター・ミチトさんに詞と曲を書いていただいた楽曲です。昨年10月に「夜と星のこと」というタイトルでライブをすることを決めた直後に楽曲と歌詞が上がってきて、絶対この日にやろうと決めていました。そして、絶対に最後に演奏する曲だとも思っていて。ライブではお話しましたが、この曲はシンガーソングライターとしての私とそれを追いかけているもう一人の私の曲なんです。私が「私自身のことを歌った曲が書けないし、歌えないんです」とこぼしたところ、ミチトさんがこの曲を書いてくださって。いただいたときに「あ、紛れもなく自分のための曲だ……」と感じて、それから少しずつこの曲と向き合っています。自分のことを歌うのは本当に難しいですね。

 

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【アンコール】

 

 

本編の後は、入場者数の発表! そしてお楽しみ抽選会!!

盛りだくさんの内容で、普段からお喋りな私も更に喋るスピードが上がります

 

今回の入場者数は、なんと……103名!

 

すごいーーー!!! 3ケタ!!!! 見たことない数字だーーーーーー!!!!

半年前の自分に言ったら卒倒するよきっと!! それくらいすごいことなんだ!!!!

 

そしてワンマンライブでは一昨年7月以来のお楽しみ抽選会!

リーフレットの右上に当たりシールの貼ってあった人には、バレンタインチョコをプレゼントしました! たぶん10人くらい当たったと思う! 

 

 

11. 羊を数える

ラストは奇妙なMVでお馴染みの「羊を数える」をみんなで歌って終わりました!(普段より1回し多く歌ってしまった)

本当に素敵な夜だったー!

 

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〜ワンマンライブを終えて〜

 

今回はたくさん準備をして、自信をもって「楽しかった!」と言ってもらえるライブにすることが目標でした。

初めての大きな会場で、たくさんのスタッフに支えてもらって当日を迎えました。

改めまして、ご来場のみなさま、西区役所地域振興課のみなさま、会場スタッフのみなさま、当日まで応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

 

次回はワンマンレポ後編

今回お伝えできなかった会場の様子と、スタッフのみんなについてご紹介したいと思います!

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